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心理雑談

病気と「付き合う」ということ

 

「私はこのブログを『ワクチン後遺症日記』にしたくはないんだ!」

という謎の情熱(?)が出て、「心理のことだけ書くんだ!」と思ったら、

何も書けなくなりました(テヘッ

 

へばりつくワクチン後遺症・・・。

 

ふと「この症状と“付き合っていく”と言われたら、何も反論はできないけれど、黙ってうなだれるしかないな…」

と思いまして、自分が関わっている患者さん達のことが浮かびました。

 

「精神科で“治すよりつきあっていく”ってよく聞くし言うよなぁ…」と。。。

 

その言葉の重みを改めて我が身をもって感じている次第です。

 

 

ということで、今日は、この「病気と付き合っていく」ということを考えたいと思います。

 

病気を抱えているご本人というより、完全に心理士目線で書いています。

 

なのであまり参考にならないかと思いますが、

気が向いたらお付き合いいただけると嬉しいです♪

 

精神疾患と「付き合っていく」ということ

精神疾患に対して、近年は「治す事を目指そう」というより「付き合っていこう」

という関わり方がメジャーな対応になっている場合が多いです。

 

「統合失調症」「双極性障害」はもちろんのこと、

近年は、「うつ病」も「完治」とは言わず「寛解」というようになりました。

 

精神科の医療現場では、医師や心理士はよく

「病気を治そうとするのではなく付き合っていきましょう」

と言います。

 

これは「症状を軽減することはできてもなくすことは難しい」という気持ちから医師や心理士が言ってしまいます。

けれど、ご本人にとっては「病気をあるものとして付き合っていく」ということは、

そう簡単なことではないですよね。

 

障害ごとの傾向

ここで、私の臨床経験からでありますが、

「病と付き合っていく」ということがとても苦しく、「なんとか無くしたい」と思う気持ちが強くなる傾向のある病や、

反対にスムーズに共存していける傾向になる障害について触れたいと思います。

 

精神疾患はたくさんございますが、

今回は「双極性障害」「不安障害」「発達障害」の3つを取り上げます。

 

双極性障害

躁状態とうつ状態を繰り返す「双極性障害」は、診断が下りたとしても「うつ状態」の自分を許せず、

「(躁のころのような)元気な自分になりたい」

と願う気持ちが強いことが多いです。

 

これは、躁状態の程度が重いⅠ型(詳しくはこちらの記事)よりも、

躁状態の程度が軽いⅡ型(詳しくはこちらの記事)の方に、多く認められると経験上では感じています。

双極性障害Ⅱ型は、医療機関側がきちんと聴き取らなければ「うつ病」と誤診してしまう危険性のあります。

(「うつ病」と「双極性障害」では投薬も含めて治療法が異なりますので、医療機関は鑑別することが極めて重要です)

 

双極性障害Ⅱ型の場合、躁状態は「活発でやりたいことができる時期」で、

Ⅰ型ほど行動が問題にならないため、ご本人は軽躁状態こそが「自分らしい」と感じることが多いようです。

 

そのため、「うつ期」になる度に、

「どうしてこうなっちゃうんだ」「またあのように元気になりたい」「どうしたらずっと調子が良い(軽躁)状態でいられるのだろう」と思い、

苦しい「うつ期」に自分を責めたり納得できずに混乱したりして、

余計にしんどくなってしまうことがあります。

 

そのため、双極性障害、特にⅡ型の場合は、「軽躁期」の状態を細かく整理し

「ご本人が思っているほど良い状態ではない」と知ってもらうことが治療過程には必要になることがあります。

 

「軽躁」と「健康な気分の良さ」は、細かく丁寧に振り返ると異なる状態であることがわかります。

 

Ⅰ型ほどではないにしても、Ⅱ型でも借金するほど浪費していることがあります。

そこまでいかずとも、

例えば「苦手な人と関わってもテンション高く乗り切れた」ですとか

「あまり寝なくても仕事や家事や勉強などが進んだ」など、

「軽躁エピソード」があります。

 

これらをさらに詳しく掘り下げて「軽躁」という状態を理解してくことが大切になります。

 

例えば「苦手な人と関わってもテンション高く乗り切れた」は、

「苦手な人」と関わる必要があったのか、テンションを高くしなくてもいいのではないか、

テンションが高かったことで「そういう人」と誤解され、

今後もそのように振舞わなければというプレッシャーになってはいないか。

本当は、傷つくことがあったのではないか。それを我慢してはいないか。etc。。

 

また、「仕事や家事や勉強などが進んだ」という点も、

「思っているほどできていなかった」「本当は仕事や家事がすごく負担」という場合が少なくありません。

「思っているほどできていなかった」というのは、「軽躁」であると「気分がいい」ので、

ご本人の認識は「うまくできている」と思う傾向がありますが、実際は落ち着きがなくミスをしていたり、さほどはかどってないということがあります。

軽躁ですと、そういったネガティブな部分に関心が向きにくいために気づかないということがあります。

 

「本当は仕事や家事がすごく負担」というのは、

そもそも病気を悪化させている要因の1つに、仕事や家事などがあって、いつも精神的なストレスを強く感じているからこそ、

「軽躁」ではその感覚が薄れている、ということがあります。

 

重要なことは、「負担なことは軽躁でも負担」ということです。

まさしく「無理して頑張った」ということになりますので、

後から「うつ期」として反動がきてしまうことになります。

 

文字で書くと、なんだか詰めていってるようになってしまいますが(汗)、

決して問い詰めるようなことでも考えを否定することでもなく、

患者さんの気持ちをしっかり受け止めながら、さらにご自身への理解を深めていく作業が重要になります。

 

そうすることで、「軽躁」への憧れを軽減し、「うつ状態」を責めずに労われるようになり、

「軽躁期」に動きすぎないように注意できるようになれると、

状態が安定して全体的なストレスが減っていけると思います。

 

不安障害

「不安障害」は以前の記事でも触れたように、

程度の差が大きい病気だと感じています。

「病気と付き合っていく」という視点で考えたときに難しいところは、

「不安障害」は一般的に「治る」とされている病であること、

実際に軽い場合には症状が全くなくなって治ることがあります。

 

一方で、虐待や機能不全家庭の傷によるなどの深いレベルでの「不安障害」であると、

「付き合っていく」ということが必要になります。

 

私個人の臨床経験でしかありませんが、

「不安障害」は、診断名や質的な症状だけに囚われず、

支援者はその程度を見極めることが非常に重要であると考えています。

 

特に医師。

 

医師は診断名だけでなく、薬の処方を担っています。

ですので、心理士も医師と共に、適切なアセスメントをしていかないといけません。

 

「不安障害」は軽いものであれば心理療法や服薬で治ります。

しかし、重い場合は、「どう付き合っていくか」という視点が必要になります。

 

診断は「症状」でつきます。しかし、その程度は人それぞれです。

病気を理解することがご自身を理解することにも繋がるといいなと思っています。

 

発達障害

成人後に自ら医療機関を受診して「発達障害」という診断があった方の多くは

「ようやく自分がわかった」とホッとされることが多いです。

 

障害を否定したり「治そう」と頑張られるというよりは、

「子どもの頃からの苦労の原因がやっとわかった」とスッキリされることのほうが圧倒的に多いように思います。

否定的に捉えるのは親などご家族の方に多いと経験上は感じています。

 

そのため、「障害と付き合っていく」という観点からは「もう付き合えている」「共存できている」という状態ですので、

「障害受容」という段階は必要のないケースが多いです。

 

二次障害への対処や、今現在、どのようなご苦労があるのか、それを軽減する策はあるだろうか、

就業は障害者雇用か否か、等という現実的な課題への対処になることが多いです。

 

「選択する」

カウンセリングの目的は人それぞれだと思います。

その中で「症状の軽減」は大きな役目の1つです。

ただ、「症状の軽減」であれば、薬物療法でも可能です。

また、カウンセリングは、そもそもは「病」よりも「その人」をみていく作業だと思っています。

 

カウンセリングや心理療法の目的やゴールは人それぞれで、答えはありません。

 

その上で、心理士としての私個人はカウンセリングのゴールは

「選択できる段階まで行けること」だと考えています。

 

「選択」といっても、全て自由にあらゆる選択肢を持つことができているわけではないですよね。

 

その中で、自分では「選んでいない」と思っていることでも、

実は「選べる」という可能性を秘めていることがあります。

 

またその逆に「自分で選んでいる」と思っていたことが、

実は本心とは離れたもので「選べていなかった」ということもありますよね。

 

「病気と付き合っていく」ということも、ご本人が選べるように一緒に考えて歩いていく作業がカウンセリングだと考えています。

 

医学的にどうであるかは非常に重要です。

ただ、現状の医学が万能なわけではありませんし、

その人の人生はその人のものです。

 

何よりもまず、自分の病気や自分自身に対する正しい理解が必要なのだろうと思います。

その上で、どう生きるか、どう行動していくかを、ご本人が選択できると素晴らしいと思っています。

 

 

 

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私がずっと「付き合って」きた症状は「不眠症」です。

これだけはキレイになくなることはありませんでした。

 

今回、「ワクチン後遺症」となってみて、

慢性の身体疾患をいつも抱えるツラさが少しだけですがわかったような気がします。

 

最近ようやく「これは直ちに改善されることはないのだ」と少し受け入れられるようになったりならなかったり…(笑)

 

精神疾患と身体疾患は相関関係にあれど、根本的な原因がどちらであるかによって

精神的な部分へのアプローチ法は変わってくるなぁと考えたりしている今日この頃です。

 

「人生の選択権」についての記事もございます!

 

そんなわけで、今日も「体調不良で…」という寝子の弱音を聞いてくださってありがとうございました!

 

これからもブログは書いていきたいと思っています!

 

今月でブログ1周年!!

目指せ、とりあえず2周年!!

 

 

ぐっと寒くなって参りましたので、みなさま暖かくして、どうかお体大事にされてください。。

 

またのお越しを心待ちにしております♪

 

 

 

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