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性被害サバイバーの1事例

ある性被害サバイバーの話⑲ ~大学卒業後、フリーターに~

2021年4月12日

「ある性被害サバイバーの話」を最初からお読みいただくときはこちら

前回の話はこちら

向精神薬依存からなんとか脱し、

不眠などの症状はそのままの状態で、通院はせずに生活していきます。

 

回想:大学を卒業できた

なんとか1年間の留年で大学は卒業できました。

 

解説:がんばった

これは自分でも「よく1年だけで済んだな」と思います。

当時はそんな風には思えなかったですが。

家族から「大変でもない文科系なのに留年するなんて」という軽蔑の眼差ししか浴びてなかったので。

 

こちらの記事でも書きましたが、相当なプレッシャーでした。

なにせ、学校というところは多額のお金がかかるのです。

今でも夢でうなされるくらいだという苦労をねぎらいたい!!

 

自分で自分を褒めよう!!!!!

 

みなさまも「がんばったな」と思うことがあればぜひ!!!

 

家族の理解があってもなくても、

生きているのはあなた!!痛いのはあなた!!

がんばってる!!!

 

回想:フリーターに

臨床心理士になるのであれば、本来であれば大学院にそのまま進めばスムーズなのですが、

私は留年していたし成績は悪かったし、そして何より具合が良くなかったので、大学卒業と共にフリーターになります。

そして外部の大学院を受験しようとしますが、大学院の外部受験は内部受験よりいろいろと難しい面があり、

そう簡単に受からない現実を目の当たりにしていきます。

 

院浪人1年目

大学卒業後の半年間は、独学で心理学を基礎から勉強しました。

そして9月に大学院を受験しますが落ちます。

行きたかった大学院だったので、ショックではありましたが、

「今受かっても通えないかも…」という状態ではあったので、

1度目の不合格は、ものすごく落ち込むことはなく済みました。

 

解説:少しの回復を過大評価したくなる

私は「自分にとっての大人の健康な状態」がわからなかったので、

どうなったら元気だといえるのかそのときはわかりませんでした。

けれども、あくまで「向精神薬中毒は抜けた」だけであって、

今思うと、綱渡り状態だったなと思います。

 

大きな変化があると「治った」と思いがち

私に限らず、ご本人の中で大きな気づきや変化があると、

「これで治るかも!ぐっと良くなるかも」と思われることがあると思います。

そしてきっとそれは事実で、よくなっているのだと思います。

 

ただ、回復というのは上がったり下がったりを繰り返しながら本当にゆっくりゆっくり進むものなので、

「もう治ったんだから!」とあれもこれもと自分に負荷をかけるようなことはまだ止めて欲しいなと思います。

「もう大丈夫だ!」と思いすぎると、ふと強い不安になる自分や、症状の再燃が許せなくなってしまうことがあるからです。

 

焦れば焦るほど、良くならないのが精神疾患…。

 

私は、「薬物依存を抜けた」ことで、なんだかPTSDやうつ病まで治ったかのような心持ちいましたが、

そんなことはなく、この後、パニック障害やうつ病を数回繰り返します。

 

自分の感覚や「なんとなく」なサインは大事に

「今受かっても通えないかもしれない」という不安は正しかったと思います。

だから、自分の「なんとなく感じる」といったような感覚的なサインは見過ごさないでいたいですね。

 

いきなりフル復帰しない

少し良くなったころ、「早く働かないと」等のプレッシャーからがんばってしまうと、

またダメになってしまって、失敗体験が積み重なってしまう上に、

回復にさらなる時間とエネルギーを要してしまいます。

 

判断は難しいですが、日常生活が営めなくなるほどに一時でも具合が悪くなった場合には、

復職などについてはできればリワークや就労移行支援センターなどを挟んで、

ゆっくりと体力を回復しながら支援もしてもらえる環境で

焦らずにやっていったほうがいいかもしれません。

 

回想:向精神薬への嫌悪感

話が変わりますが、自分の体験で起きる「過度の一般化」心理について、

私の「向精神薬依存」のケースを例にあげながら「支援者」について考えます。

 

向精神薬依存を脱した直後の私は、例のごとく「向精神薬は飲んじゃダメ!!」という、

『自称カウンセラー』や『なんとかスピリチュアル』等が言っていそうな

向精神薬に対する強い嫌悪感を持っていました。

依存症になったので私にとって薬は「効かないし悪化させる物」でした。

 

解説:支援者になるには…

今でこそ「依存症だった時期も必要だった」と思えますが、

当時はそんな風には思えなかった。

ただ、カウンセラーになる上で、自分の体験だけをベースに特定の何かを忌み嫌うことは好ましくありません。

まして、それをクライエントさんに助言するなど言語道断ですね。

当時の私もそれは理解していて、自分の向精神薬に対する否定を、

将来カウンセラーになったときに出してはいけないと思っていました。

 

ただ、それでも、そのままでいたら出てしまうことがあったかもしれません。

 

自分の中で、信念とは別の、一方的な体験だけで感情的な決めつけをしてしまっていて

それは良くないと自分で思うなら、できるだけ解消してから支援する立場にならないと危険ですね。

私が「向精神薬否定」から完全に抜けて、ニュートラルに薬を考えられるようになったのは、

正直なところ、働き始めて、薬が不可欠な患者さんや、薬で良くなる患者さん方に接したからです。

もちろんどんな体験をしてもニュートラルに考えられる人もいると思います。

ただ、私のように「自分だけの体験の中しか見えない場にいると偏った思考がぬぐいきれない」

ことは、往々にしてあると思います。

 

ヤバイ支援者

何を伝えたいかといいますと

 

何か特定の事柄を全否定している支援者の言うことは信じないほうがいい

 

例えば「向精神薬は毒」だとか「精神科医や心理士なんて頼りにならない」など。

それはその人の体験に基づいた過度の一般化に過ぎず、

それを支援者として言っている(支援者でなければもちろん良いと思います)時点で、

クライエントさんの立場には立ってませんし、知識や見識があまりにないと思わざるを得ません。

 

あと、恐怖や不安を煽る支援者は言語道断、離れましょう。

また逆に、特定の療法や生き方などを全肯定している場合も疑問をもったほうがいいかと。

恐怖や不安を煽ったり、困っている人の選択肢を狭めようとするよりはマシですが、

万人にあう治療法はない以上、決め付けた発言をしている支援者は要注意かと。。。

もちろん、支援者ではなく体験者として述べるのは参考になるでしょうし、全く問題ないと思います。

あくまで専門職などの支援する側にいる人に対してです。

 

「良い支援者かどうか」は、もちろん人それぞれかと思いますが、

私は「安心できるかどうか」がまず大事だと思います。

 

支援者に限らず、ツイッターでもなんでも、安心できる交流の場を持ちたいですね♪

 

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浪人1年目の残りの半年間は、日雇いのバイトを受験後から年内はやって、

年明けから派遣で事務として働き始めることになります。

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