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トラウマ 性被害サバイバーの1事例

ある性被害サバイバーの話⑱ ~依存症に苦しむ方へ~

2021年4月8日

「ある性被害サバイバーの話」を最初からお読みいただくときはこちら

前回の記事はこちら

 

「トラウマと依存症」の記事でも書きましたが、

ここでもう一度、私の向精神薬依存を例にあげながら、依存症について考えたいと思います。

今、トラウマや依存症を抱えている方に向けています。

 

依存症の怖さ

依存は、状態が悪いときほどなりやすく、

依存が原因で予後がさらに悪くなるという、苦しいものですね…。

私も、「向精神薬依存」から抜けてからは、状態は明らかに改善しました。

もちろん、その後もいろいろ不安定ですし、症状も出てはいますが、「人間らしい」日々を送れるようになりました。

それくらい、「依存」は怖く、下手したらもともとの病気以上にその人の人生を狂わしてしまうものかもしれません。。

 

ただ、多くの方が依存から回復しています。

 

繰り返しになりますが、依存は自分を苦しめていくことです。

しかし、ある時期には自分を助けてくれた行動でもあります。

依存の怖さを理解しつつも、ただ不要なことではなかったということも理解できたらと思っています。

 

依存行動を複数持つことも

依存的行動が顕著なときは、何か1つを止めても他のものに以降するだけという難しさも依存症はあり、

加えて、同時に複数の依存的行動を取っていることも少なくないと思います。

私も、向精神薬依存が最も重かったですが、同時に過食や「再演」である自傷的行動、喫煙など細かくみればいくつもありました。

 

人との縁が切れる

これは、依存症に限らず、精神疾患になると起こりがちであるとも思います。

その日の具合がどうなるか分からないですよね。

うつ病であれば、「約束した日に動けなくてドタキャンしてしまう」「メール等の返事ができなくなる」など、

相手から見れば失礼な対応になってしまいます。

分かりやすい例が身近にありましたのでご紹介します。

兄が同級生の結婚式の出欠のハガキをうつ病の同級生が返信していないといって怒っていたことがありました。

私は「それがうつ病なんだよ…」と思いましたが、「うつ病だろうと結婚式の招待状の返事だよ!?返さないなんて非常識だ!!」と言いはばかりませんでした。

 

おそらく、そのうつ病の人はとても苦しい思いを抱えながらも弁明もできず理解してもらえず、大学時代の友人たちとの縁が切れたと思います。

 

理解しない人はしませんので、そこは仕方ないですね…。

理解しない人に出会ったら、何度も説明しても返り討ちにあうだけですので、

可能な限り距離をとり、できるだけ関わらないようにしてさらに傷つくことを防ぎましょう。。

 

また、「うつ病」等と伝えていればまだ少し違うかもしれませんが、

依存症などは滅多に言いませんし余計に理解されず、

こちらも説明できず、人との縁が切れ、さらに孤独になっていってしまう傾向にあると思います。

 

私も、大学時代の症状の悪化で、ほとんどの友人たちと縁が切れました。

 

依存症からの回復過程

繰り返しになりますが、依存症はご本人を苦しめ追い詰めていきます。

なので、治療をしていったほうがもちろん良いです。

でも、だからといって、そうしている自分が悪いとか、自分のせいだということではないのです。

誰も、始めから「依存してやろう」なんて思っていなかったはずです。

すごく苦しいとき、なんとかやり過ごすためにとった行動を繰り返すうちに、

気がついたら依存していた。。

だから、やり過ごしてそのままにされてきたたくさんの心の傷を癒すことが何より大切なのだと思います。

 

また、前回の記事に書きましたが、私はその後も何度かオーバードースします。

私だけでなく、過食や自傷行為などを止めようとがんばって、止められていたけど、またやってしまったというとき、

それでいいし、それこそが回復過程なんだと思います。

ご本人は、「また戻ってしまった」と失望してしまうことが多いのですが、そんなことはありません。

回復過程で1回や2回や数回、やってしまったからって元に戻ったわけではありません。

大丈夫。。一時期また依存状態になっても大丈夫。。。

 

「やらない日が増えた」「またやってしまったけど前回やったときから期間があいてる」という繰り返しで、だんだん回復していくのだと思います。

とにかく、少しでも「良くなりたい」と思っているだけで、きっと変わっていると思います。

 

また、病院の受診などを考えたとき、話すことに抵抗があるのであれば、

いきなり依存症から治療をスタートしなくてもいいのではないかとも思います。

話しやすいことからで良いから、病院を受診したり、あるいはマッサージやヨガといった体へのアプローチでもいいですし

(今はトラウマ治療で身体的アプローチ法がありますが、限定しなくてもいいかと)、

依存以外に好きなことや安心できる場を作っていくことも治療効果をもつと思います。

 

また、「通院はしているけど依存的な行動については話してない」という場合、

「今さら言うのは言いにくい…」と思うかもしれませんが、

これは私の心理士としての立場での見解ですが、

信頼している医師やカウンセラーなら、話してくれたことをちゃんと受け止めて、

黙っていたことも決して責めたりしないと思います。

念のため加えると、「言わないこともOK」です。

うまくいえませんが、きっとそれぞれのタイミング、時期ってあると思うので。。

 

「こう対処したら効果的だよ」という具体的な改善策を書けずごめんなさい。

でも、このような不特定多数のブログ記事ではその人に合った対処法は書けないということが、依存症であり、トラウマであるのだと思います。

 

私は、被害者、精神疾患経験者としては、残念ながら他者の助けを得られませんでした。

だから、「誰かを頼って」という言葉が、かえって孤独を増し、希望を失うのだと思っているところがあります。

なので、「一人で抱えずに誰かを頼って」とあまりいいたくはないのですが、

 

でも、もし可能なら、病院を受診したり、信用できる他者がいたら思いきって相談してほしいなと思います。

 

依存症についてちょっとしつこくなってしまってごめんなさい。

お読みくださってありがとうございます!

 

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次回は、大学卒業後の続きを書いていきます。

続きはこちら

 

 

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