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公認心理師試験 日記

公認心理師試験の体験 ~臨床心理士試験と比べて~

 

今週の金曜日は、先月行われた第4回公認心理師試験の合格発表です。

 

合格発表と同時に、問題の正答も発表されます。

 

私は試験の解説に関わっているので、合格発表の前に原稿をあげていますが、

正式な合格発表が出たら、自分の回答が間違っていないか直ちにチェックして再度提出しなくてはいけません。

 

…これ、間違っていると、ちょっこし恥ずかしいものです(苦笑)

 

そんなこんなで「公認心理師試験」が再び浮かんだことと、

「ある性被害サバイバーの話45」を書いて臨床心理士試験のときのことを思い出したので、

もう少し、試験にまつわる思い出話を書きたくなりました。

 

お付き合いいただけると嬉しいです。

 

第一回公認心理師試験

2018年に第一回公認心理師試験が行われ、

初めての年は過去問もなく、情報が錯綜し、すごく混乱していました。

 

(詳しくはこちらの記事→「第一回公認心理師試験体験談」に書いてあります♪)

 

公認心理師試験は、臨床心理士の9割は受験すると言われていました。

それでも、中には「必要ないから受験しない」という方や

「1回目は受けないで様子を見る」という方も少数ですがいらっしゃいました。

 

そのような臨床心理士の方を私は「かっこいいな!!」と思いながら、

自分は「受ける」と前から決めていました。

 

でも、私は「臨床心理士のままがいい」と思っていました。

国家資格にならなくても、このままがいいって思っていました。

 

でも、なってしまったものは仕方がありません!(←何目線w

 

受けるしかない。

 

臨床心理士愛

「ある性被害サバイバーの話」をお読みくださっている方はご存知かと思いますが、

私の「臨床心理士」は、ウザイほどのもので、

今でも「アイデンティティは臨床心理士だ」と思っています。

 

ただ、それ以上に大事なことは、「臨床業務ができること」です。

 

なので、「公認心理師」という国家資格ができたのであれば、

それを持っていないと長い目でみたときに仕事に支障が出る可能性があるのなら、

「絶対取っておく」という判断に迷いはありませんでした。

 

大学院コンプレックス

私は、自分が卒業した大学院を心から憎み、軽蔑しています。

そのため、卒業してから関わることは一切ありませんでした。

 

でも、一般的には、大学院時代の同級生や先生とのつながりは、

卒業後も大事な人脈になることが多いのです。

 

それでも、臨床心理士になってから研究会や学会、職場で知り合った心理職の人たちと

少ないけれど繋がりを持てるようになっていました。

 

ただ、「公認心理師試験」に際し、情報が全くなく、

「こういうとき、大学院の先生に聞いたり、同級生と情報交換したりできるのかな…」と

「大学院コンプレックス」が刺激されていました。

 

公認心理師資格への思い

当時、心理士界隈はたびたびドロドロした論争が起きていましたが、

反感を恐れずいうと、臨床心理士の人たちは、

「受けたくて受ける」というよりは「仕方がなく」という気持ちで受ける方々が多かったと思います。

 

私もそうでした。

 

さらに反感をおそれずいうと、私は、

 

落ちるわけがない

 

と思っていました。落ちたら、臨床心理士としての面目が立ちません。

 

 

不安だったのは「無事に受けられるか」ということでした。

 

その不安を払拭し、「大学院コンプレックス」さえもなくしてくれたものが、

「Twitter」でした。

 

Twitter

私はそれまでSNSは一切やったことがありませんでした。

 

それが、「現任者講習会」に落ちたことをきっかけに、

Twitterで調べたことから、公認心理師資格試験の情報をTwitterで得られるようになっていきました。

 

どれほど安心できたかわかりません。

 

そして、大学院のつながりがあっても誰も何も知らないということを、

Twitterや臨床心理士の知人と話して知りました。

 

コンプレックスがあると、不必要に「だから損をしているのでは」「それがあったらさぞ素晴らしいはずなのに」等と考えてしまいます。

それを改めることができました。

 

同時に、「自分が酷い目にあった場所で人脈ができなくてもなんとかなる」というコンプレックスの緩和になりました。

 

試験体験のやり直し

第一回公認心理師試験は、それまで臨床心理士になっている人たちが

年代を問わず皆一様に「混乱の最中」でした。

 

なので、臨床心理士試験のときと違って、

「見渡せば仲間!!」という状態でした。

 

この「公認心理師試験」によって、私は臨床心理士試験のときにできなかったことをできていきます。

 

仲間

臨床心理士試験のときは「ある性被害サバイバーの話45」で触れているように、

たった1人でした。

 

一般的には、同級生と試験勉強をするものですが、

私は母の介護があったこと、大学院に関わりたくなかったことで、一切参加しませんでした。

 

そりゃ、できるなら誰かと一緒に不安を共有しながら勉強したかったです。

 

でも、精神的にも物理的にもできませんでした。

 

それが、「公認心理師試験」は、「特に受けたくないけど仕方がない」というモチベーションではあるものの、

みんなが不安でした。

それを言い合って励ましあい、Twitterで問題や情報を共有し、勉強会なども個々で開かれ、私も参加したりできました。

 

試験勉強

臨床心理士試験は、本当にあまり覚えてなくて、勉強していたのかもしれないけれど、

他のストレスが多すぎて記憶にありません。

 

でも、命より大事だった夢です。勉強できるならしたかった。

 

その思いがあったからなのか、関係ないのか、

「公認心理師試験は受かるに決まってる」などと根拠のない自信がありながら、

公認心理師試験のために

 

めっちゃ勉強した 

 

めっちゃ勉強しました(再度w

 

ちゃんと記憶しています!!

 

人と比較して勉強したのかはわかりませんが、

 

私の中では

すげ~勉強したぜ!!!!

 

 

第一回だから何が出題されるか分からなかったので、

忘れている心理学の基礎部分を勉強していた気がします。あと関係法規。

 

あ、当時は「公認心理師ビジネス」も流行っていて、

「模試」なんてものも実施されていたので、大学受験以来、

「模試」を計5回くらい受けてもいましたw

 

 

ただ受かるのではなく、「ちゃんと勉強して」受かりたかった。

 

 

きっと臨床心理士試験のときにそうしたかったのだろうと思います。

 

それを取り返すかのように、人との繋がりも持ち、試験勉強もし、「今年は試験があるから大変だ~」なんて言い、とにかく

 

受験生

 

を謳歌しました。

 

 

「仕事があるから大変」「子育てをしながら勉強は大変」といった声もあり、それは当然だと思います。

 

でも私には、仕事も家庭も安全な場で、資格試験のストレスを抱えられることが嬉しかった。

 

「楽しい」思い出に

臨床心理士試験は、今思い出しても苦しくてツライ思い出です。

 

合格して嬉しかったはずなのに、

思い出したとき「嬉しかった」という気持ちはほとんど出てきません。

 

母の余命と寒い夜、強烈な孤独感などがついてきてしまいます。

 

 

公認心理師試験は、終わってみれば、本当に楽しかった。

 

ただ、「楽しかった」と思えるのは、「思い入れがなかったから」という側面もあるのだろうと思います。

 

本当は思い入れがある事柄にこそ、ポジティブな感情をたくさん感じたいですが、

思い入れがあれば、その中身は複雑になるのかもしれませんね。。

 

 

ちなみに、私は「9割とって受かるんだ」という

「受かるのは当たり前。臨床心理士のプライドにかけて9割取る!!」という

「何様やねん!」的な身の程知らずな目標を掲げていました。

 

しかし、当日の問題は想像以上に難しく、9割なんて全く叶わなかったことは言うまでもありません。。。

 

 

なんだか、「臨床心理士試験をやり直させてくれた」ような感覚になったことを覚えています。

 

仕事とかがありながらも試験勉強して、「試験があるから~」などと言い、試験のことだけ考えて。。

 

 

…そうは言っても、もう二度とこの歳で試験なんて受けたくないですけどね笑。

 

しばらく体調不良になりましたけどね笑。

 

 

でも、楽しかった。

 

 

 

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何人かで解答作ってるんですけど、去年は、他の人は「修正ありません!!」と次々連絡してくる中、

私は1問か2問、間違ってて、しれっと「間違ってたので修正しました」ってしたの(^_^;)テヘ

 

間違ってると、解説を書き直さなくてはいけないので、

ちょっと手間になるので、変更ないといいなぁと思いながら、受験生と同じように合格発表を待っています。

 

「第一回公認心理師試験体験談」の記事はこちら

「臨床心理士と公認心理師の違い」についての記事もございます♪

 

 

寝子の思い出話に最後までお付き合いくださってありがとうございました!

 

 

またのお越しをお待ちしております♪

 

 

 

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