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日記

映画『ジョーカー』の感想 ~「共感」の力~

 

こんにちわ。

 

日に日に秋が深まって、

「食欲の秋!」「芸術の秋!」ということで、

 

今日は映画の感想を書きたいと思います!

 

 

私はここ数年、映画は全然観なくなってしまっていたのですが、

昨年amazonプライムで久しぶりに観た映画の感想を書きたいと思います。

 

その映画は『ジョーカー』です。

 

『ジョーカー』の主人公「アーサー」について心理分析したりはしません。

 

ただ、あまりにも感銘を受けたので、本当にただの感想になります。

 

映画『ジョーカー』

『ジョーカー』という映画は、2019年ころに日本で公開された映画で、かなり話題になったのでご存知の方も多いかと思います。

 

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私は映画を観なくなっていたので、話題になっているのは見聞きしていましたが、当初は観る気はなかったのです。

でも、心理士仲間との話の中で『ジョーカー』が話題に上がって、興味が湧いて、アマゾンで購入して観てみました。

 

さまざまな感想

アマゾンのコメントをみると分かりますが、ものすごい数の感想があり、そしてその内容はさまざまです。

 

1つの映画で、ここまで感想が分かれ、プラスの評価の内容でも観た人によって感動の中身が異なる映画を他に知らないほどです。

 

私は、今までの人生で観た映画やドラマや本など全ての中で、

 

一番感動しました。

 

観てよかったと思いました。

 

私的歴代映画ランキングを塗り替えて、

『ジョーカー』が1位に躍り出ました

 

ただ、先ほど述べたように、さまざまな感想があるので、みなさまに「観た方がいい」と勧めるつもりはありません。

 

「共感」の力

私は『ジョーカー』を見始めて、早々に引き込まれ、悲しい気持ちで覆われて涙が出てきました。

 

感動しているのはわかりましたが、何に感動しているのか、この映画を観て自分がどう思っているのか、よくわかりませんでした。

 

ただ、あまりにも強く深い感動だったので、「自分は何に感動したのか?」と数日間は考えていました。

 

それが分からないまま、観てから2日くらい経ったとき、

ちょっと元気になって「がんばろう」と思っていることに気づきました。

 

それで、「ああ、私が『ジョーカー』に共感したのではなかったのだ。『ジョーカー』という映画が、私に共感してくれたと感じたのだ」と腑に落ちました。

 

今まで、映画でも本でもなんであっても、「自分が共感した」という方向でした。

それが「映画が私に共感してくれた」と感じたことは初めてでした。

 

「あの場面が良かった」とか「登場人物に共感した」とか他の映画であれば出てくるのですが、

『ジョーカー』はそういうことはなく、主人公アーサーに自分を重ねたということでもなく、

ただただ『ジョーカー』という映画が、最初から最後までずっと私の心の奥にあった誰も気づかなかった部分に

「大丈夫だよ。わかるよ。知ってるよ。」と寄り添ってくれたように感じました。

 

観終わった直後は、なんとも言えない悲しい気持ちでしたが、

数日後にちょっと元気になった自分を省みて、

「誰かにわかってもらえたと感じられると元気になれるんだ」と学びました。

 

「共感」の実感

私は「共感」を重んじる仕事をしています。

心理の仕事にもいろいろありますが、

私が専門としている医療臨床での個人カウンセリングは、共感は極めて重要で、

どれだけ支持的な態度で居続けられるかということは専門家としての1つの指標であると思います。

 

でも、私自身は、「共感」ということを他者からあまり感じられていなかったのかもしれません。

そのことも『ジョーカー』での感動によって気づきました。

 

人でなくても芸術でもなんであっても、

共感してもらえたという体験は、人を元気にするのだ

身をもって感じることができた体験でした。

 

そのとき

「ああ、カウンセラーをやっていてよかったな」

と思いました。

 

カウンセラーとして共感しているつもりでも、相手がどう受け取っているかはわかりません。

それでも、「理解したい」「どんな気持ちなのか最大限想像して共感しよう」という試みは、

人の助けになるんだと、『ジョーカー』を観た昨年に実感できました。

 

言語化できない感動

『ジョーカー』という映画は、本当に不思議な映画だと思います。

冒頭に述べたように、ここまで感想がさまざまに分かれるのも稀だと思いますし、

アーサーの心理分析をしようと思えばかなり多様な分析が可能だと思います。

また、「弱者と強者の話し」という風に社会構造を描いたものとして捉えることも可能です。

 

私にとっては、『ジョーカー』はアーサーという主人公の心境がどうであったかという範囲ではなく、

まして「富裕層と貧困層の話」には全く観えませんでした。

 

では私にはどう観えたのかというと「私の気持ちをわかってくれた」としか答えられないという、

本当に不思議な、今までにない心の動きを与えてくれた映画です。

 

「わかってくれた」というより「見つけてくれた」というほうが近いかもしれません。

 

『ジョーカー』に抱いた自分の気持ちを言語化したいと思い続けて早1年半(笑)、

言語化ができないくらい、表現しがたい感動でした。

 

私は仕事上「言語化」を重視しておりまして、

「『ジョーカー』に共感してもらった」としても

「何に共感してもらったと感じたのか」あたりを明白に捉えたいなと思うのですが、

「心の片隅に」としかいえなくて、ポエマーみたいになったままなのですが、

その「心の片隅」には何があったのかともう少し感知できると、

また一層『ジョーカー』を味わえるような気がしています。

 

 

 

私はその後も何度も『ジョーカー』を観ています。

なんとなく「観たいな」と思うのですよね。

ただ、ぐーっと深く重い悲しい気持ちになるので、見るときは少し覚悟がいります。

 

そしていつも、映画が始まったときから終わるときまで、

心の奥にある何かに寄り添い続けてくれる不思議な映画です。

 

 

最初に述べたように、『ジョーカー』は否定的な感想もたくさんあって、

「気に入らない人間をただ殺していくだけの映画」という感想を持たれる方々もいらっしゃるようです。

なので、私には素晴らしい映画ですが、観ることを勧めるつもりはありません。

 

 

少し話がそれますが、

カウンセラーだからこそ、いつも思っているのは

「カウンセリング以外で人の心を救っている事柄」に対する羨望です。

 

医療や福祉サービスは、直接的に心身のケアができる資源だと思います。

けれど、それがどれほど限定的なものか、その職に就いているからこそいつも身につまされます。

 

一方で、例えばディズニーランドは、学校に行けない子を前向きに外出させることができます。

芸能人も同じで、私たちや周囲がどんなにアプローチしても元気になってもらうことはできない人たちの心を輝かせ、生きがいを与えています。

 

 

映画もそうです。

 

 

人の心を助けるのは、必ずしも直接的な対人に限らないんですよね。

むしろ、前向きさや喜びや楽しみといったポジティブなものは、

TDLや芸能人などの身近ではない創造的な事柄から得られやすいように思います。

 

そういう体験をさせてくれた映画でした。

 

 

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いつも本当にありがとうございます!

ただの日記にお付き合いくださるなんて素敵すぎる!!

 

 

 

秋から冬はメンタルが下がりやすいので、

気持ちが上がるような映画や音楽などに触れるようにできると気持ちが安定できるかもしれません。

 

そういえば、間もなく「ハロウィン」で、かぼちゃのスイーツが並んでいて美味しいです(^^♪

 

 

食欲の秋!!

 

 

ということで、今日は以上です♪

 

ではでは、また~~~

 

 

 

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