仕事が全くないのに毎日出勤します。
このころの病気の症状は、不眠やフラッシュバックはありました。
でも向精神薬依存から抜け出すために半年間働いていなかったことで、
貯金もなくなっており、働かなくてはいけなかったこと、
加えて、向精神薬を絶つ以上、病院に通院することは選択肢になくなっていました。
そのため、「自分でなんとかするしかない」と思っていて、
症状は「ただ耐える」のみ。ただ、大学時代よりマシになっていたと思います。
とにかく大学院に早く入りたいという気持ちだけでやっていました。
回想:昼間は事務員、夜は勉強
先輩女性事務員さんからの2人っきりの環境の中、
とにかくできるだけ攻撃されないように気に入られようとがんばり続けます。
そして「私に仕事がないのは会社のせいだ」と、その先輩事務員さんと仲良くするために、
いじめられていることを意識しないように自らをしむけます。
同時に、秋の大学院受験に向けて、睡眠を過度に削って勉強をし始めます。
解説:躁的防衛
前回の記事に書いたように「躁的防衛」が続いています。
しかも、あえて睡眠時間を削って勉強し、昼間は仕事をするという、行動が過活動になってしまっています。
精神面だけが「ハイ」であって、ある程度、生活リズムは守れているとうつ転は軽めに抑えられます。
けれども、行動まで「ハイ」になって過活動になってしまうと、すぐに一気にうつになり、その後しばらくうつ状態で苦しいことになります。
回想:先輩女性社員に迎合の日々
4月から半年間、いじめられているのに仲良し、みたいな謎の関係性をその先輩事務員の女性と築き、
仕事は取り上げられたまま、何かあると攻撃される、みたいな状態と、
無理なスケジュールでの勉強を続け、秋の大学院入試を迎えます。
当時は、軽躁状態ですから、「こんなに勉強したんだ」「普通のOLさんみたいになれたんだから治ったんだ」と思い、
受験に絶対的な自信をもっていました。
解説:軽躁状態の勘違い
躁状態、軽躁状態のときは、「すごくはかどっている」「頭が働いている」ように感じます。
しかし、冷静に振り返ると、それは錯覚であることがほとんどなのです。
「ハイ」だから良いように感じているだけで、
実際は頭の中は散らかってるのできちんとできていないことが多いです。
これは双極性障害Ⅱ型の軽躁期も同じことがいえます。
(双極性障害についての記事はこちら「双極性障害ってどんな病気?!」)
気分は良いので勘違いしがちですが、丁寧に振り返ると、ミスが多く集中力に欠け、決して「通常よりパフォーマンスが良い」とは言えません。
こういったことを確認することで、軽躁状態への憧れが是正され、過活動を抑えようと思うことができるようになります。
小話
「頭が冴えている」と錯覚してしまう代表的な状態に「空腹」があります。
空腹であると「頭が冴えている」と脳が「錯覚」することで、
拒食症の憎悪の原因の1つになっているとも考えられます。
確かに、満腹であると眠くなったりしてしまうので、そう感じやすい面はありますが、
「空腹=頭が冴える」ではないようです。
↓押してくださると寝子の過活動がおさまります!!
ただ、良い変化もあって、このころから心理学に関して「PTSD」や「被害者支援」以外の分野にも興味を持ち始め、
大学院はもう少し広い範囲に適用できる分野を志すようになります。
浪人2年目は、「躁状態」で秋の大学院受験を迎えます。
次回は、「幼少期の被害がもたらす影響」についてまとめます。
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