今回は、「心理士の裏話」的な話題です。
暇つぶしにもってこいの気軽な内容にしたつもりです笑
みなさま、「公認心理師」という資格を聞いたことがあるでしょうか?
先日公開された北川景子さん主演の『ファースト・ラヴ』という映画で、
北川景子さんの役柄が公認心理師でした。
公認心理師は最近やっとできた資格なので、皆様にも知っていただきたく、
プチ裏話的なお話しをご紹介したいと思います♪
公認心理師の職責
公認心理師は、臨床心理士の長年の実績と国へ数十年に渡る働きかけの成果として
やっと誕生したカウンセラーの国家資格です。
公認心理師と臨床心理士の違いについての記事はこちら
私は、臨床心理士になって約10年経ったころに公認心理師資格が誕生し、
第一回公認心理師試験を受験して資格を得ました。
なので、民間認定資格の臨床心理士と、国家資格である公認心理師の違いをけっこう感じます。
その1つが、
国家資格には法律がつく
ということです。
公認心理師法
臨床心理士には、「倫理規約」などの守るべき「規則」はあります。
けれども、明確な法的な縛りはありません。
しかし、国家資格になった公認心理師には、
「公認心理師法」という法律がちゃんとあって、
それに従わないと罰則を受けてしまうことがあるのです。
試験のとき、「公認心理師法は暗記したほうがいい」というウワサが流れ、
必死で暗記したのに、全然出題されなかったことは懐かしい思い出です笑
公認心理師法は、公認心理師の業務内容や義務、罰則について定められています。
その中で、注目すべき2点をピックアップします。
「心」という表記
公認心理師法第1条に以下のように定められています。
「この法律は、公認心理師の資格を定めて、その業務の適正を図り、もって国民の心の健康の保持増進に寄与することを目的とする」
「国民の心の健康」
「心の健康」
「心」!!!!!
日本の法律に、「心」と明記されたのは公認心理師法が初めてと耳にしました。(本当に「初めて」かは未確認ですが)
初!!「心」!!!祝!!!!
罰則が医師よりも重い
もう1つの重大な点は、公認心理師には、
弁護士や医師と同じように「秘密保持の義務」が課されています。
みなさまもご存知の通り、「守秘義務」です。
違反した場合は罰則があります。
一方、心理師の業務にあたっては
「クライアントに主治医がいる場合にはその医師の指示に従うこと」という義務も課せられており、
こちらは違反すると「資格の停止」などの行政処分を負う可能性があります。
医師の指示は絶対!!!
みなさま、「心理師は医師の指示に従う」という医師との上下関係を頭に入れていただいて。。。。
なんと!!!!
秘密保持義務違反の罰則は医師よりも重いのです。
医師の秘密保持義務違反の罰則は
「6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金」
公認心理師が秘密保持義務に違反した罰則は、
「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」
・・・・上の立場の医師よりも重罪・・・・
・・・・(給料が数百倍数千倍の医師よりも高額な罰金)・・・・
いえ、決して秘密保持義務違反など起こさないようにいたします!!
ただ、けっこうビックリしました。医師の方が軽いとは。
もちろん、「秘密保持義務違反」には刑事罰だけではなく、
「資格失効」などの行政処分も課せられています。
明るく捉えよう
きっと、「心理師がクライエントから預かる個人情報は医師よりも重いのだ」と国は判断したのだ、
心理師の存在感を重んじてくれたのだと解釈することにして前向きにがんばりたいと思います笑
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いつも押してくださって本当にありがとうございます!!
今回は息抜き的な記事にしようと、「心理師の小話」でした~。
「もっと公認心理師の誕生の経緯や臨床心理士との違いを知りたい」という方には
こちらの記事もどうぞ→「臨床心理士と公認心理師の違いって?」
次回は「説得的コミュニケーション」について記事にしています!
今後も心理に関するいろいろな記事をアップしていきますので、
また覗きにきてください(*^_^*)
お読みくださってありがとうございましたm(__)m