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性被害サバイバーの1事例

ある性被害サバイバーの話⑪ ~病院を受診、向精神薬依存に~

2021年3月19日

「ある性被害サバイバーの話」を最初からお読みいただくときはこちら

前回の記事はこちら

「どうも学校に行っていないようだ」と、うすうす家族は気づいていました。

そのころの家族の交流は、食事も別でしたのでほとんどなかったと思いますが、

それでも学校に行っていないことは教育一家としては気になっていたようです。

 

私のケースだけでなく、

家族が病気や体調よりも「学校や仕事に行っていない」ことを気にして、

「(体調なんてどうでもいいから)学校や仕事に行けるように」という視点で関わってくるのは、

とても悲しいですし、傷つきますね…。

 

心理士としての話になりますが、

患者さんのご家族の理解がない(「甘えじゃないのか。学校や仕事に行ってくれればいい。」としか思ってない)場合、

極めて穏やかに、言葉は丁寧語で、でもこの内容でご家族に説明すると、黙ります笑↓

 

「行けるなら行ってるに決まってるだろ!

誰が好きこのんでこんな状態でいると思うか!?

あなたならこうなりたいか!?

それよりも学校や会社に行ってたほうがよっぽど楽だろ!!」

 

臨床で大事なことは、「言葉はストレートに。態度は穏やかに寛容に優しく♪」です(うふ

 

回想 : 初めての心療内科受診

そんな大学3年のとき、あまりに酷い不眠症に、

母が「心療内科に行ったら?」と勧めてきました。

 

解説:周囲の人から見てもおかしかった

母の「子どもと直接向き合いはしないけど外部機関は勧めてくるpart2」です。

母は、気質的には面倒見がよく、

「やってあげたんだから」という恩着せがましいタイプの母親でした。

ただ、私の被害に関しては「外でなんとかしてよ」という感じで、

それも滅多に提案はしてきません。

病気に関してなにか提案されたのは、

中学の不登校時の「児童相談所行ったら?」(詳しくはこちら)と

大学3年時の「病院行ったら?」の2回のみです。

 

ということは、母に病院にいくことを勧められるほど、

周りから見ても酷い状態だったということだと思います。

 

回想 : 良くなるどころか依存症に

そして受診。

これをきっかけに向精神薬依存になっていきます。

 

心療内科の先生は穏やかな良い先生だったと思います。

ただ、あまりにも私の不眠が重かったこと、私の体質が薬の耐性ができやすかったことにより、

どんどん強い薬に、どんどん量も多くなっていきました。

「この病院にある薬は一通り飲んじゃったよ」と医者に言われたくらいです。

最も酷かったときは、統合失調症などに使用される抗精神病薬を服用していました。

それでも眠れないこともありました。

 

解説 : 初めて頼れた事柄が薬だった

受診自体が悪かったわけではありません。

むしろ、ほっとして、タガが外れたのではないかと振り返っています。

当時はかなりハードルの高かった心療内科を受診し

「ああ、これで眠れる・・・」と心底ほっとしたことを覚えています。

実際はそう甘くなかったわけですが(苦笑。

 

このとき、私は初めて、自分以外の何かを頼れたように思います。

それが薬だった。

なんの遠慮もせず、ただ「眠らせてくれよ!!」と甘えることができたように思います。

 

治療は対処療法的な投薬のみ

やはり当時は心療内科や精神科の医師もトラウマ関連の知識がなかった、

もっと正しくいえば、医学や臨床心理学の進歩が今よりなかったがゆえの無治療ともいえるかと思います。

トラウマの知識だけでなく、心理検査等もまだまだ普及していませんでした。

なので、私の主訴「眠れないんです」のみで、

睡眠薬を処方され、効かないので、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬となっていき、

症状の背景にあるものはほとんど検討されずに投薬がなされていました。

ちなみに、当時は向精神薬も依存がおきやすいものが多かったと思います。

 

現在は、ずいぶん安全な薬が開発されていますので、

みなさまが安心して服用できるといいなと思っています。

 

トラウマに関わらず他の精神疾患についても時代の問題は同じですね。

けれど、昨今のトラウマに関する医学的および心理臨床的進歩は

他の病よりも優れて発展していると感じています。

それくらい、トラウマが及ぼす影響は甚大だということなのでしょうね。

そのため、当時の治療を今振り返ると、あまりの遅れに今更ながら驚きますが、

完全ではなく進歩し続けるのが「医療」ですね。

 

ものすごい余談

「精神医学の発展」に関して現場で「発展したなぁ!」と感じるのは、

「双極性障害Ⅱ型」です。

双極性障害Ⅱ型とは、軽躁期とうつ期を繰り返す病気なのですが、

軽躁状態は気分が良いので患者さんは申告せず、気づかず、

「うつ病」と誤診されてきた歴史があるのです。

これは投薬がキーになるので、

うつ病との鑑別診断は非常に重要になります。

あ、なんかすごく脱線しそうなので、

別の記事(「双極性障害Ⅱ型」について)にしました♪

最近は誤診がかなり減って精神医学の進歩を実感する

「双極性障害Ⅱ型」についてご興味があればぜひ。

 

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そしてこの後、坂を転げ落ちるかのごとく

悪化していきます。

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