今回は、「ツライ時期を生き抜くための無意識の精神活動」について、
軽めに書いていきたいと思います。
思春期
誰にでもある「ツライ時期」の代表が、心理学的には「思春期」とされています。
小学校高学年から中学時代の「思春期」は、第二次成長期を迎えることで身体が急速に変化します。
そのため、身体が不安定になります。
また、その身体の成長に対する戸惑い、外見に対する意識が高まり、人にどう見られているかに過敏になります。
心理状態
「思春期」は、物事の見方が何事に対しても基本的に「ネガティブ」になります。
そして、自分のことはさておき、物事の判断基準が「正しいか正しくないか」という目で周りを見るようになります。
自分と他者との違いに目がいき、特に「自分のダメなところ」に意識が向く傾向が強くなります。
そのため、どうしてもストレスが多くなり、自分に対してコンプレックスを抱きやすくなります。
加えて、一般に「反抗期」というと、「理由なく反抗する時期」と思われていますが、確かにそのような面はあります。
けれども、「今まで親や大人たちから教えられてきた価値観を、もう一度見直す時期」であるため、
「親や教師などの大人は正しいのか」という目で見るため、周囲の大人の矛盾や不正に対して強い反発心を抱きます。
このような心理状態によって、内心は自己否定や大人への不信感、今後の不安感などを抱え、苦しい状態になります。
学校は戦場
「内心はネガティブ」になっているのは自分だけではなく、同級生も同じです。
そのため、イジメが起きやすいもの思春期です。
年齢的にまだ自分のストレスをきちんと認識できません。
けれど、それまで生きてきた中ではもっとも「モヤモヤ」を抱えていることが多いです。
そのため、学校生活が水面下では非常に厳しい場となることが珍しくありません。
その「モヤモヤ」をうまく解消できずに、
場合によっては集団となって反社会的な行動になってしまうこともあります。
一方で、「ものすごく充実した時期だった」となる場合が多いことも中学時代の特徴です。
中学時代は「暗黒時代」「輝いていた時代」というように人によって二極化する傾向があると思います。
「自分がない」状態の支え
思春期は、それまで盲目的に信じてきた親や教師の矛盾に気づいたり、独自の価値観が芽生えだします。
しかし、自立できるほどの年齢ではまだありませんし、心身ともに不安定です。
「自分がはっきりし始めた」と同時に「この先どうなっていくのかわからない」という不安感が現実的に感じられ始める時期でもあります。
「自立したい」と強く思い始めると同時に「そうできない」という矛盾した状態であり、
やはり精神状態は不安定であり、なんとか生き抜こうと無意識に支えを求めます。
著名な人への憧れ
不安定な精神状態と、学校生活という「戦場」を乗り越えるために、
思春期は「憧れ」を持つことが心の支えになるとされています。
それが「アイドル」であったり「アーティスト」であったりします。
ちょうど思春期に、芸能人やスポーツ選手などの熱狂的なファンになった人は少なくないと思います。
このような「憧れ」の人物を持つことで、「目指すべき理想像」になり、
「正しさに敏感」になったがゆえに周囲の大人に対する不信感を強めている気持ちを支えることもできます。
「歌」を聴く
10代のころ、歌をよく聞いていた人は多いのではないでしょうか。
好きな歌手やバンドがあった人もたくさんいらっしゃるでしょうし、
ファンかどうかに限らず、「いいな」と感じた歌を通学時などに頻繁に聞いていたことがあったかと思います。
「歌」は心理学で「侵襲性がある」といわれています。
「侵襲性」とは「心に与える影響力」で、
「侵襲性が高い」というときは、ポジティブには「心に響く」ということになり、
ネガティブには「傷つける」「刺激が強い」ということになります。
「歌」は、「侵襲性が高い」とされていて、人の心にスッっと入ります。
そのため、「音楽」を聴くことが不安定でピリピリしている思春期の心を支えて
自分なりに過ごしていくためのストレス対処になっている場合が多いです。
意識しなくても自然な行動が自分を支える対処になっていることはけっこうあるものなんですね。
余談:私はプロ野球に支えられた
すごくどうでもいい私の話ですが、
「ある性被害サバイバーの話」で綴っているように、私は中学時代に性被害に遭い、約半年後に同級生が亡くなりました。
当時、まだ男性と付き合ったこともなく、「思春期」という多感な時期でした。
大人になって今回書いたような心理を学び、
私も思春期に熱狂的にファンになった人がいて、
心理との関連を知りました。
それは、元プロ野球選手の清原和博さんです。
数年前に薬物で逮捕されてしまいましたが、
私を救ってくれ、何度も元気と楽しみと夢と希望を与えてくれた清原さんは、
私にとって何があっても変わることのないヒーローです。
私が小学生から中学生の頃、清原さんは西武ライオンズの4番でした。
その頃の西武は「黄金時代」と言われるほどすごく強くて、毎年のように優勝し、日本シリーズに出ていました。
私自身はスポーツは全くできなかったのですが、
プロ野球だけは大好きになり、
清原さんの大ファンになりました。
今でも振り返って思います。
あの時期、清原さんがいなかったら、清原さんの熱狂的なファンにならなかったら、
私の記憶は全て犯罪被害になってしまったと。
清原さんのおかげで、楽しい記憶が残っています。
何より、気づいていなかったけど、当時の私を救ってくれていたのだと大人になってから実感しました。
夏は、被害に遭った季節なのに、
プロ野球があったおかげで、嫌いにならないで済んだのかもしれません。
夏を好きになれたのは「プロ野球」があったおかげかもしれません。
私に限らず、人はこういうパワーを持っていると感じます。
それはゲームかもしれないし、アイドルかもしれないし、漫画やアニメかもしれません。
いずれにしても、大人からしたら「ただの遊び」と言われてしまうようなことが、
実は無意識で自分で自分を助けていた大事なことだったということは珍しくないと思います。
自分を助けてくれた「何か」に感謝しながら、
自分自身に対しても「よくやった!」と褒めてあげてほしいなと思います。
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清原さんは懸命に病と向き合っているようでずっと応援しています!
2,3年前に厚生労働省主催の薬物依存に関するイベントがありまして、
ゲストが清原さん、司会が松本俊彦先生だったときには
「うぉー!!」と夢のコラボに発狂したものです。
(松本俊彦先生については「自傷行為」の記事で書いています)
みなさまも、何かはまったことが過去にあったら、
たまには思い出してまた楽しんでみるのもいいかもしれませんね♪
ちなみに清原さんの誕生日は8月18日で、これまた夏です!!
まだまだ夏を楽しみましょうね!
今日も最後までお読みくださってありがとうございました!
また遊びにきてください(*^_^*)
お待ちしています♪