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心理豆知識 病気のお話

うつ病は心の複雑骨折

2021年2月17日

うつ状態にまず必要な対処に「休養」があります。

けれども、

「何もしていないことにすごく罪悪感を感じる」

「何もしてなくて休んでいても気持ちはしんどいまま」etc…。

このように

うつ病になると、

休んでいても最初のうちは心はこのように苦しいですね。。。

 

うつ病の回復に最も重要なことは最初の「休養」です。

この「休養」は、「本人に変容を促す」以上に困難なことは珍しいことではありません。

うつ状態になる方々は「何もしないなんて悪いこと」と思っていることが多いからです。

 

今まで辛くてもがんばり続けて、

「何か意味のあることをやっていないといけない」と強く思って生きてきた人が、

疲れすぎてうつ状態になったとき、

「しばらく休んでください」と言っても、

そう簡単なことではないということを今までたくさん見てきました。

 

そんなときには、うつ状態を

「全身傷だらけである上に数箇所の複雑骨折をしている」

と考えてほしいです。

 

うつ病は心の複雑骨折

うつの心の状態を身体で例えると、

全身傷だらけで数ヶ所の複雑骨折をしている状態です。

そのような状態で歩き続けることがどれほど危険か、

イメージできるかと思います。

回復過程 ~体の怪我で例えると~

うつ病の回復過程も身体の怪我の回復過程とよく似ています。

「交通事故遭った」という例えでうつ病の回復過程を説明していきます。

【第一段階:応急処置】うつ病であると分かった直後

交通事故にあって、全身に打撲や切り傷があり骨折もしている。

この場合、とにかく応急処置的に全身をくまなくケアして、

打撲や切り傷も手当てして、とにかく安静に休むことが必要ですよね。

いろんなところから出血しているのに

「どこが一番痛いですか?一番痛いところを治療しましょう」

なんてやったらとんでもないし、

まして、「傷だらけですが構わず走り続けましょう」なんてありえないですね。

ですので、とにかくいったん、軽い傷は治るまで安静にします。

そして、ここで休んでいるとき、

気持ちは「休んでラッキー。楽しいな」とは思えないですよね。

心の病気も同じです。

心は沈んだままであることは自然なことで、

罪悪感を持っていることなどは悪いことではありません。

 

【第二段階:深い傷への治療】うつ病の原因となった事柄に取り組む

その後、安静にするだけでは治らなかった「深い傷」に取りかかります。

身体は検査することで「どこに深い傷があるか」が分かりますよね。

心も一緒なのですが、身体よりももう少し複雑です。

そのため、「治療をするところはどこだろう」と、

ご本人と一緒に考える作業がこの第二段階です。

これも大変なことです。

体を手術した場合を考えれば分かりますが、

治すにも痛みを伴いますし、お休みが引き続き必要になります。

 

そしてその「深い傷」がちょっと良くなって、

動かせるくらいになったら、

そもそもの体の動きを良くしていくリハビリの段階に入ります。

 

【第三段階:リハビリ期】以前より生きやすくなるためのトレーニング

第三段階は、怪我の根本的な原因が分かり、傷の回復が進んだ後の

リハビリ期です。

リハビリもきついですね。

最初のうちは「以前のように動かせるようになるのだろうか」と不安になるかと思います。

でも、正しいトレーニングをすれば、以前よりもぐっと姿勢がよくなって

悪い癖を取り除けることすらできるのです。

 

そうやって、段階を経て徐々に良くなっていきます。

ただ、途中で休みをいれないとまた怪我を繰り返してしまいます。

心も一緒です。

 

まとめ

つまり、時間がかかります。

長い間つらい思いを重ねたことで病気として知らせてくれたのですから。

時間がかかって当たり前ですので、「早く治さないと」と焦りすぎず・・・。

 

そして何より、病気になるほどがんばったこと、

回復できることとといったような

ご自身への労いを手厚くしていきたいと思っています。

 

うつ病の症状については、

「【うつ病】「うつ」って実際はどんな状態!?」で詳しく書いています。

ご興味があればぜひ!

 

お読みいただいて本当にありがとうございます!!

次回は、「ある性被害サバイバーの話①」になります。

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