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心理雑談 感情

【怒り】「アンガー・マネジメント」と「二次感情」への寝子の見解

 

前回「遅れてきた怒りの意味」について書かせていただきました。

 

今日は、その「こぼれ話」として

「寝子がこっそり叫びたい」ということを気軽に好き勝手に書いていきたいと思います!

 

お付き合いいただけると嬉しいです♪

 

「アンガーマネジメント」

「アンガーマネジメント」とは、「怒りのコントロール方法」として、

ご存知の方は多いのではないかと思います。

 

「怒り」は一般的には苦しい感情ですから、

「最近イライラしてしまってなんとかしたい」と相談機関に行って、

「ではアンガーマネジメントをしましょう」と言われてしまい、

やってみてるけどしっくりこない、良くならない、という経験をされた方々のお話しをたまにお伺いします。

 

私は、自ら医療機関を受診するなど、ご自身のイライラに気づき、

ご自分を何とかしようと考えている方の「イライラ」「怒り」の訴えに、

ファーストチョイスの対処法は「アンガーマネジメントではない」と考えています。

 

アンガーマネジメントの適用

アンガーマネジメントは、もともとはアメリカで暴力などの犯罪行為の更正を目的に使用されていました。

 

それが一般に広がりました。

 

アンガーマネジメントの特徴

6秒待つ

・怒りを感じる相手は「変えられる」と思っている相手

・「~すべき」など思考が偏っている

自分の感情に気づく

 

などが重要な要素になっています。

 

この要素を見ても歴史的にも、

「アンガーマネジメント」というのは企業や家庭に広めることで、

パワハラやモラハラ、DVなどの防止に寄与できるのだと思います。

 

一方で、トラウマなど深い心の傷に対する怒りには適用しないと私は思っています。

 

特に、自ら医療機関を受診するなど、自分の怒りを認めて治したいと思っている場合、

その多くは「自分はダメだ」という意識を怒りに限らず根強く持っていることが多いです。

 

そのような場合に、さらに「アンガーマネジメントをしましょう」と始めからやってしまうことは、

「やっぱりイライラする自分は良くないのだ」「コントロールしなければ」と自己否定を強めてしまい、

 

結果として「できない」と更に落ち込んでしまうという悪循環さえ起こしてしまう可能性があります。

 

適用範囲は狭い

ツイッターやネットで「怒りの対処」と調べると「アンガーマネジメント」と出て来るかと思いますが、

「アンガーマネジメント」が適用になるケースというのは限定的であると思います。

 

そのため、ご自分に合わないことも多いので、しっくり来なければ気にしなくていいと思ってます。

 

私は、「アンガーマネジメント」は、「怒りっぽい」「不機嫌を振りまく」というような方々にはぜひ広めたい素晴らしいものであると思います。

 

ここで重要なポイントは、「イライラの感情を外に出しまくっている」ということです。

 

これは、本人は意識できていないことが多いので厄介で、周囲の人を傷つけます。

このような場合は、自ら「イライラしてしまって」等と相談機関を受診することは稀です。

自分に課題があると思っていることが少ないので、

ぜひ「セルフ・モニタリング」していただきたいなと思っています。

 

ちなみに、明らかな犯罪行為を何度も行ってしまうほどの衝動的な行動が認められる場合、

「アンガーマネジメント」だけでどうにかすることは極めて難しいと思っています。

このような場合には、服薬がまず必要になる場合も多いのではないかと思います。

 

最近のテレビやネットなどで思いますが、何かの事件に関して、

どのような状態でも「カウンセリングを」「心理療法を」と言っているのを見ますが、

それは、ある意味で「重い状態でも根性で」と言っていることと同じであると私は思います。

 

「根性で」なんでも可能になるわけではありません。

 

服薬や生活支援はものすごく重要です。心理のケアは同時進行かその後です。

 

そういう意味でも、アンガーマネジメントの適用範囲は、実際は狭いと思います。

 

ただ、その理念や考え方、対処法がわかりやすく取り組みやすいことは魅力です。

トラウマからの根深い怒りの場合、その全てをアンガーマネジメントで取り組むことはお勧めできませんが、

少し回復したときに、

生活の一部にエッセンスとして取り入れるなど、使い方はいろいろあると思っています。

 

ただ「怒り」は「怒り」として、「マネジメント=管理」する前に、

ちゃんと大事にしてあげたいと思います。

 

同じ理由で「怒りは二次感情」に対する寝子の意見を続けます♪

 

怒りは「二次感情」

「怒りは二次感情。一次感情に気づこう」

というようなことを頻繁に見かけるようになり、ずいぶん広がったなぁと思います。

 

私も「遅れた怒り」の記事の中で述べました。

 

 

でも、

 

 

怒りは怒りだ!!!

 

一次も二次もねぇよ!!!!

 

 

…と私個人的には思っています。

 

 

怒りは怒り

「怒りは二次感情」というのも「アンガーマネジメント」が適用となるケースには非常に重要な心理教育だと思います。

 

でも、「遅れた怒り」のようなケースには、

 

 

怒りは怒りだ!!!!(再度w

 

 

一次感情があるとかじゃなくて、

怒りは怒り!!!

 

 

「感情は全て大事」なのに、

 

「怒り」だけに「それは本当の気持ちじゃない」みたいなこと言うなよ!!

 

 

…あ、私も「二次感情」って書いてるけど(テヘッ

…「矛盾もいとわないぜ!」っていう姿勢だと思って許してくださると有り難いです…。

 

 

消化のためには「量」が必要

私はなんども「感情の消化は質よりも量が大事なことが多い」と言っているので、「またか」という感じですが、

 

仮に、「怒りは二次感情」として、「怒り」の一次感情に正しく気づいたとしても、

その「怒り」はすぐに去ってくれないことがほとんどです。

 

そうすると「一次感情が間違っているのか?」と考え過ぎ、

返って怒りに囚われてしまうことがあります。

 

そもそも、「感情」はコントロールできないのです。

 

「アンガーマネジメント」も、思考や行動をコントロールすることを目的としているわけで、

結果として「怒り」そのものが減ることもあるけれど、

怒りという感情は、他の感情と同じように自由でコントロールできないものなのだと思います。

 

 

「怒りは二次感情」と考えるときに最も重要なポイントは、

「一次感情に気づかないといけない」ではなく、

 

「怒り」の「量」を少なくすれば、その奥が見えてくる

 

ということだと思います。

 

だから、できるだけ「怒り」そのものを消化できるようにしていくことが、とても大切なのだと思います。

(消化の具体的対処法は「遅れた怒り」の記事の後半にございます)

 

「怒り」は身体の不調かも

話がそれますが、「イライラ」などの精神面に関して、同じ分野の「心」を考えることは有効だと思います。

 

ただ、心身相関ですので、身体の調子は精神状態に出ますよね。

 

特に「イライラ」というものは、「生理前にイライラする」「疲れていてキツく言ってしまった」等とよく言われるように、

身体側の要因で起こりやすい精神症状だと思います。

 

疲れが溜まっていたり風邪を引き始めていたりすると、

イライラしやすくなることは珍しくないと思います。

 

なので、イライラや怒りを感じることが増えたら、それを考えることも大事ですが、

同時に、身体を休めるようにできるといいかもしれません。

 

 

単純に、日々の生活に追われていたら「イライラしない」ことのほうが不自然なのかもしれませんね。。

 

 

現実は、過去のトラウマによる怒りであっても、日々を生きなければならず、

「怒りを減らす」といっても、「新しいストレス」が降ってきてまたイライラしてしまうこともあるかと思います。

 

 

なので、「怒り」だけでなく、いかに自分を労われるかが大事なのかもしれません。。

(↑ものすごい大雑把なまとめで申し訳ございません…(^_^;)

 

 

 

怒りに限らず、ストレスの解消には、「無駄が大事」だと私は思っています!

 

 

許される範囲で、時間やお金を無駄に遣えるといいなと思っています。

 

 

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来週には冬至を迎えますね。

日に日に陽が短くなっていますが、1月からはまた徐々に陽が伸びていくので、季節を変化を楽しめるといいですねぇ♪

 

今週から本格的に寒くなっているので、みなさま暖かく温かく、お身体労わってあげてください。。

 

 

最後までお付き合いくださってありがとうございましたm(__)m

 

またブログでお会いできることを楽しみにしています♪

 

 

 

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