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心理雑談

「もっと早く治療していたら…」等と以前の自分を悔やむ方へ

 

トラウマを抱えて大人になってから、

やっと当時のことを振り返ることができるようになることがあります。

 

今回は

「もっと早く気づいていたら」

「あのときはこんなにツライことだと感じていなかった」等と、

「以前の自分」を疑問に思ったり、悔しさを感じたりすることについて、

寝子が一方的にざっくりとしたエールを送りたいと思います。

 

「カウンセリングを受けられない方へ」と通じる面があるので、よろしければこちらもどうぞ♪

 

心理教育

「成人の医療臨床」をしていると、

「重層化したトラウマ」を抱えているケースをたくさんみます。

 

そういったとき、「トラウマ症状に関する心理教育」が有効であることが多いです。

 

自分の症状や状態が、心理学および精神医学的観点でどう説明可能であるのか

理解できることは自己肯定にも非常に意味があると思います。

 

そのため、「解離」などのPTSDの代表的な症状の説明はもちろんのこと、

 

「親と絶縁して、これからやっと自分の人生を歩めると思ったのに、こんな病気になってしまってろくに動けない…」

 

と悩む方にも、「離れてから、症状が本格化することはおかしいことではない」等の説明を重ねることが、

心理療法のような効果を持つことが少なくありません。

 

余談ですが、ご本人次第でありますが、例えば「機能不全家庭で育った」という場合、

私は両親やきょうだいなど、ご本人以外の家族メンバーの心理に関して解釈を述べることが少なくありません。

 

「私の解釈が合っているとは限らないけれど」と何度も挟みながら、

そうすることがご本人の気持ちの整理や、憤りの消化、さらなる言語化の促進などに繋がると判断できるときには、解釈の範囲を広げて行っています。

 

それくらい、大人になってからご自身の傷のケアを行うようになった方にとって、

原家族の行いは「なんで!??」という疑問や混乱を連れてくるのだと思います。

 

ですので、「大事なのはご本人の気持ち」ですが、

必ずしも「他の人の心理を検討しない」ことがご本人に良いとは限らないと感じています。

 

「もっと早く」

そのような中で、既に「大人」になっていますから、

ご本人にとっての喪失感は、時間的にも人生経験としても「取り返せない」という思いを抱え、

「なんでもっと早くどうにかできなかったのか」と、

以前の自分や環境を悔いることが珍しくありません。

 

そのお気持ちは、本当に心が痛む当然のことだと思います。

 

ただ、私の一方的な気持ちなのですが、そのような叫びに

「ただきっと、その時のご自分はそうすることが最善の策だったのだと思います」と、

言ったり、思うだけで留めたりしている臨床の日々です。

 

「直面」だけが「適切」じゃない

ブログの他の記事でも同様の主旨のことを書いていますが、

「その場でダイレクトに痛みを感じること」「自分がされたことの重篤さを認識すること」が、

「適切な対処」ではありませんよね。。。

 

例えば、トラウマ症状で有名な「解離」は、

「記憶をなくす」という症状から「ぼーっとする」「現実感がない」「その時は大したことだと感じなかった」など、

多岐に渡ります。

 

これはまるで「傷から逃げた」かのように感じられる場合があるかもしれませんが、

そんなことは決してないのだと思います。

 

「生きることに向き合った」

 

とも捉える事ができると思っています。

 

大人になってからも自分の人生は自分だけで回っていません。

まして、子ども時代は、選択肢がないんですよね。

 

逃げることも環境を変えることもできませんし、自分の行動すら選べないのですよね。

 

だから、傷の重さを「解離」することで生きることができたり、

あるいは「誰にも言わない」「何かを強く嫌悪する」等とすることで

生きるエネルギーにしていたというケースは少なくないと思います。

 

大人になってから

そのような日々を過ごしていたら、成人してからもその傾向は維持されることが自然です。

 

なので、病気の症状が明白に表れたり、本格的な治療を始められたのが、

「30代40代から」であることが少なくなりません。

 

そうなると、冒頭の

「子ども時代は仕方がなかったとしても、せめて20代30代、今よりももっと早くケアできていれば、仕事のキャリアができたかもしれない。今頃はもっと楽に生きられたかもしれない」

と思うことも当然の感情なのだと思います。

 

ただ、それでも、きっと「発症」や「本格的な治療」に至る前の年齢のときがあったから、

「今の気づき」があるのだろうと思います。

 

30代40代で、子どもの頃のトラウマケアを行う場合、

それまでに何らかの環境の変化があることが多いです。

 

出産され育児がひと段落していたり、機能不全家庭から離れ結婚したが離婚した後であったり、

結果的に退職したとしてもフルタイムで働いた後であったり、慢性化していたうつ病から症状が変化していたり。。。

 

ご本人にとって、その後の「納得」に繋がる体験や、

「トラウマのケアよりもその時は優先したかったこと」などをされていた期間であることが少なくありません。

 

「トラウマ」だけじゃない

これは心理士としての自戒をこめてですが、

自分の人生に大きな影響を及ぼした出来事がはっきりと理解でき、そのことで今も少なからず苦労を抱えていると、

自分にまつわるあらゆることを「トラウマ」としてだけで見てしまうことがあります。

 

でも、自分の人生、トラウマだけで成り立っているわけじゃないんですよね…。

 

「トラウマ」は重要だけれども、それが表面化していなかった時代も、

同じように自分にとって大事で、懸命に生きていたのだと思うのです。

 

そして、その時代があったからこそ、中年期になって、体力や気力が備わり、過去の棚卸しをできるようにしてくれたのかもしれません。

 

そして「今」も、トラウマを抱えながらも、トラウマに全てを占められているということではなく、

きっとご自身なりの良い時間も過ごすことができているのではないかと思います。

 

心理士として

今回書いたことは、日々患者さんの話を聞く中で、

私が伝えたいと思っていることを一方的に書かせてもらいました。

 

実際の臨床では、「あのときに、その知識を知っていたら」「もっと早く相談していたら」と悔やまれる方に、

この記事で書いたことを心理士として言葉にして伝えるか止めるかは、ケースによって異なりますし、

どのようにしたとしても自分のした対応が良かったのかはわかりません。

 

 

…そもそも、「人生に起きることは全て意味がある」などと思っていませんし、

無理にポジティブな意味づけをすることもないと思いますし、

「あのときこうしていれば…」等と後悔しても良いのですよね。。

 

 

ただ、どうしても心理士としては元気づけたくなってしまうものです。。。

 

 

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でも、グラコロはまだ無理そうです笑

いつも一押しを本当にありがとうございます!!

 

 

実家に行かなくなって「コロンブスがアメリカ大陸発見したときってこんな状態だったのかな!?」(意味不明w)って思うほど、

脳と心のキャパシティーが空いて驚いていますw

 

 

今日は、心理士としての私の心の叫びにお付き合いくださってありがとうございましたm(__)m

 

 

「カウンセリングを受けられない方へ」という記事と通じる面があるので、よろしければこちらもどうぞ♪

 

 

みなさまどうか風邪などお気をつけて、

またブログでお目にかかれることを楽しみにしています♪

 

 

 

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