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性被害サバイバーの1事例

ある性被害サバイバーの話③  ~5歳時の被害~

2021年2月24日

最初から読むときはこちら

前回の記事は「家庭背景」でこちら

 

1回目の被害:5歳時の連れ去り

幼少期の私はウジウジした子で、よく「恥ずかしがりやだから」と言われていました。

当時の写真を見ると、どれも不機嫌そうで泣きそうで、笑顔の写真がないことが印象的です。

 

回想

そんな中、5歳ころに近所の公園で1人で手渡りをして遊んでいたら、

知らないお兄さんが一緒に遊んでくれました。

人見知りが強い子どもだったのに、そのお兄さんが「一緒にくる?」と言うので、

私は「もっと大きな公園に連れて行ってくれるんだ」となぜか思い込み、

そのお兄さんの自転車に乗せられていきました。

 

考察

後に、この「自分からついていった」ことにすごく苦しめられます。

しかし、専門家になり知見を増やす中で、

「善悪の分別のつかない子どもが、行動のその後が見通せない子どもが、

断らなかったからといって受け入れたことにはならない」

という見解に救われます。

 

患者さんの中にも、特に家族間で性的な暴行を受けていた場合に、

「自分から機嫌を取るために寄っていった」「最初はどういうことなのかよくわからなかった」

等と話されることが少なくありません。

 

そして「自分が加害行為を肯定してしまった」と思うことは本当にものすごく本人を苦しめます。

 

改めてお伝えします。

 

注意ポイント

善悪の判断もまだ分からない、

あるいはもう少し大きくなっていたとしても、

ある行為がその後の人生にどれほどの意味になるのかわからない、

そういうときに、犯罪行為を拒絶しなかったからといって、

あなたが悪いわけではありません。

 

また、虐待を受けていた場合には、「加害者の機嫌を取る」ことは、

将来の自分の傷よりも、

とにかく生き延びるために必要になります

 

ストックホルム症候群というPTSDに関連した心理状態があります。

以前のツイートです。ご参考まで。

 

だから、決して心から加害行為を受け入れたことにはなりません。

反面、加害者の方は、もういい歳のはずです。少なくとも、被害者よりも年上でしょう(※)

(※)あえてこう表現したのは兄妹間での性被害を多く聞いているからです。

その場合、兄も子どもだったでしょうが、妹よりも年上で、そして力の強い男性です。

そのことを、子どもとはいえわかっていたと思います。

そのくらい、幼少期の年齢の差は圧倒的な力の差になります。

 

強い立場の人間が、弱い者を自分の都合よく扱うことは許されません。

 

だから、被害時に自分がどうであったとしても、

悪いのはそのような行動をした加害者であり、あなたが悪いわけではないのです。

 

一方で、「加害者の行動が100%悪い」と思っても、

「自分が悪かったんだ」と思ってしまう気持ちも自然なことであると思います。

「自分が悪かったんだ」と思う原因には、

「そう考えないと納得できない」「そう思うしかなかった」「そう思うことで生きていられた時期がある」など、

いくつかあると思います。

 

自分は悪くなかったとしても、そう簡単に自責感がとれないというところも、

性被害のトラウマの特徴の1つなのだと思います。

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一回目の被害、次回に続きます。

 

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