" />

トラウマ

フラッシュバックの誤解 ~「鮮明な映像」ではないことがほとんど~

 

あ~、風邪引いてだるい…。

先週も今週もムリぽ!

 

 

ということで、息も絶え絶え(大げさw)な寝子が

どうしてもみなさまに伝えたい(大げさw)テーマについて、

熱で頭がもうろうとしながら、だからこそ(意味不明w)

 

 

強烈じゃないのもフラッシュバックだよと伝えたい!!

 

 

ということで、寛容な気持ちでお付き合いくださると嬉しいです♪

 

フラッシュバック

トラウマの症状として有名な「フラッシュバック」は、

かつての診断基準や映画やドラマなどの影響で

 

「具体的な出来事が映像としてありありと鮮明に蘇ること」

 

と認識されています。

この定義は正しいですが、間違ってもいます。

 

正確には「具体的な出来事が映像としてありありと鮮明に蘇ること」を含む、

「過去の反応が“今まさに起きているかのように”感じられる反応全て」になると思います。

 

「生々しさ」の誤解

「フラッシュバック」は、「鮮明」で「臨場感があり」「強烈さ」を伴うものだ、

と周知されてしまったことで、「それ以外はフラッシュバックではない」と誤解され、

多くの「トラウマ反応」が「フラッシュバックである」と気付かれずに、

「まさに今」の自分が起こしているかのように誤解したままになっていることが非常に多いと感じます。

 

「映像」ではないことがほとんど

まず、フラッシュバックは、「映像」として蘇るよりも、

感情や身体感覚、思考として蘇っていることのほうが圧倒的に多いです。

しかし、その場合、「映像」に比べるとドラマティックでないことで、メディアも取り上げないし、

ご本人も「強烈ではないし…」と見過ごしてしまいます。

 

トラウマの記憶

トラウマが心身に及ぼす影響はまだまだ解明されていないことが多いですが、

通常の記憶とは、記憶の仕方が異なることが分かっています。

これは前回の記事にも通じますが、

記憶の種類で違いを区別すると、

通常の記憶は「宣言的記憶」となり、

トラウマの記憶は「手続き記憶」になっている。

と考えられています。

 

宣言的記憶

宣言的記憶とは、

「誰が・いつ・どこで・何をした」というような起承転結で語られるような理路整然とした記憶のことで、

意識して思い出すことが可能な記憶です。

トラウマではなく、一般的に「思い出」として語られるエピソードが「宣言的記憶」に分類される「エピソード記憶」になります。

 

手続き記憶

手続き記憶とは、「自転車の乗り方」のような、

「身体的な記憶」になります。

 

「身体的」と言っても、やや複雑で、自転車の乗り方についても

「前後左右から車や人が来ていないか」等と適度に注意しながら、頭を使いながら行いますよね。

一方で、腕や足の動かし方は言葉で説明できるものではなく、「身体が覚えている」ものですよね。

 

トラウマの記憶は、この「手続き記憶」になっていると指摘されるようになっています。

 

トラウマの「手続き記憶」とは

では、「トラウマは手続き記憶になっている」とはどういう状態なのでしょうか。

 

・意識して理路整然と話せる記憶ではない

・きっかけがあれば自動的に身体反応が起きる

・身体反応に付随した感情や認知も同時に連れてくる

 

という状態になります。

 

先ほどの自転車の例もそうですが、

他にも、「パソコンでキーボードを打ちながら資料を作る」というスキルも「手続き記憶」になります。

繰り返しになりますが、「パソコン作業」でも想像できるように、

指先で身体的な動きは行いながら、同時に画面を見て認識し、考えながら作業していますよね。

 

このように、「トラウマ」というのは、同時にいくつもの反応が起きているのです。

つまり、「映像」に限ったことではなく、

 

「身体が重い」「ゆううつ」「自己否定感」「頭がぼーっとする」etc。。

 

トラウマ的な出来事に遭ったときに生じたあらゆる感覚が「バック」することが、

「フラッシュバック」です。

(「フラッシュ」っていう昔についた名前は変えたほうがいいですね)

 

否定的感情はフラッシュバックだと疑え!

「フラッシュバック」の定義に「今起きているかのように」と書かれていることが多いですが、

これだけは本当で、「映像」のフラッシュバックよりも、

身体感覚や感情や思考のほうが、本当に「今」起きているかのように生じています。

 

本当に!!

 

だから、「映像」よりも気付かないのです。

 

「自分には価値がない」「身体がだるくて重い」「いつも憂鬱な気持ちがこびりついている」

 

などなど、激烈さはない「慢性的な鈍い苦しさ」こそ、

フラッシュバックであり

トラウマ反応である可能性が高いのです。

 

 

私はこれをもっと広めたい!!

 

 

今抱えている「苦しみ」を一回「トラウマ反応かも」と疑ってみよう!

 

 

これがもっと周知されたら、まず気付くことができ、

気付くことができたら、それは「今に居る」ことに繋がっていけると思います。

 

具体的な対処法は「神経生物学的パーツアプローチ」や、

ソマティック・エクスペリエンシングなどがあります。

 

少し大雑把な言い方をすると、

トラウマによってできてしまった手続き記憶の回路を変える

ことで、回復ができるといえるかと思います。

 

それが、別の視点から言えば、前回の「前頭前皮質を活性化する」となるのだと思います。

 

 

 

↓押してくださると寝子の風邪が回復に向かいます!!

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセラーへ
にほんブログ村

「来週から最大の寒波が!!」とかってどうなってんねん…

「良くなるもんも良くならんやないかい!!」と病床から叫んでいます笑

 

 

体調悪いんですけど、何もしないのもツライだけなので、

まとまりない記事ですけど、書かせてもらいました。

 

お付き合いくださって、本当にありがとうございますm(__)m

 

みなさまも、本当に体調お気をつけて、風邪などひきませんように・・・

 

 

 

 

 

 

-トラウマ

© 2024 心理カウンセラー寝子の寝言 Powered by AFFINGER5