~前編~の続きです。
『呪いの言葉』に呪われないためには、論理的に反論できるようになると気持ちが自由になっていけると思います。
直接言い返さなくても心の中で思うだけで充分に効果的です。
目次
「終わったこと(過去の出来事)」を話すメリット
「終わったことこそ話す意味はあるよ!」ということで具体的にどんな意義があるのか、メリットを3つ挙げました。
ポイント
- 言葉に出すことでストレスの消化ができる
- より正確に自分の気持ちが理解できる
- 話をした相手を嬉しい気持ちにさせる可能性を秘めている。
では、1つずつ掘り下げていきます。
言葉に出すことでストレスの消化ができる。
人の悩みは直接的な解決策がないことのほうが多いです。あっても不可能であったり・・・。
例えば、「今の会社で嫌なことがある」と言っても「じゃあ辞めれば?」という話ではないことはよくありますよね。
(あ、「じゃあ辞めれば?」という言葉も『呪いの言葉』として議題にあげたい)
では何も対処法はないのでしょうか?
違いますよね。好きな物を食べたり旅行に行ったりして気分転換をはかることも有効ですよね。
同じように、「愚痴を言う」ことは、ストレスの軽減にとっても有効です。愚痴を言い合うことで脳が安定するという研究結果も出ています。
また、ストレスは質と量の2つの側面があり、質(内容)が大事だということは知られているかと思いますが、
量(ダメージの深さ)という面も同等にすごく大事であるということはあまり広まっていないかなと感じています。
大きなダメージを受けた場合は負うストレスの量も多くなりますよね。
これは、何度も何度も話すことが必要になります。
「ストレス量が多くダメージが深ければ、消化するにはそれに相応する量的な発散が必要」ということですね。
言い換えれば、1回や2回話したくらいでは追いつかないストレス量だということです。
だから、1回話して少し軽くなって、でもしばらくするとまたモヤモヤして、また話して。。。
という繰り返しをしていくうちにだんだん思い出さなくて済むようになるパターンは多いです。
「まだ気にしてる・・・」「同じことばっかり言ってる」等と落ち込むことはありません。
まだ消化が足りないだけです。気晴らししたり安心できる人たちに話してまわったり、紙に書いたり、いろいろ試して自分に合うストレス解消法を見つけていきたいです。
より正確に自分の気持ちが理解できる
話しているうちに自分の気持ちが分かることも「終わったことを話す大きなメリット」です。
話しながら「ああ、私は悲しいんだ」「言葉より態度に傷ついてたんだ」「てっきりわかってくれると期待し過ぎていたんだ」等といった新たな気づきが話すことで起きます。
人の心って、自分自身に認めてもらえると静まるんです。
逆に、自分自身にちゃんと認識してもらえないといつまでも「気付いて!」といわんばかりにモヤモヤとして心に居座ります。
だから話して自分の気持ちを明白にすることはとっても意味があります。これはカウンセリングの大きな役目にもなっていますね。
話をした相手にとって嬉しいことになる可能性を秘めている
悩みを話したときに「終わったことだから言ってもしかたがない」と返す人にはもう話さないほうが無難です。
でも、そう反応する人ばかりではありませんよね。
だから誰かに自分の心の痛みや愚痴や悩みを打ち明けることを「してはいけないこと」とは決して思って欲しくないなと思っています。
ただ、けっこう近しい人に「言うな」というメッセージを発せられていると、「自分のネガティブな気持ちを誰かに聞かせることは相手の迷惑になってしまう」と考えている人も少なくないですよね。
でも、悩みや愚痴を聞くことを「迷惑だ」とは思わない人もたくさんいます。
むしろ、悩みを話してくれたことを「前より親しくなれた」「心を許してくれたんだ」と嬉しく感じてくれる人こそ、自分が大切にすべき人なのだと思います。
だから、自分の心のモヤモヤを聞いてもらう相手が必ずしも「言うな」「聞きたくない」と思っているわけではない。
むしろ、自分が心の内を打ち明けたことで、相手も抱えていたモヤモヤを少し話せるようになることもあります。
人との絆って、なにもポジティブなことばかりの交換でできるものではないですもんね。
自分のモヤモヤを話すことは、それを聞いた相手に「信頼してくれているんだ」「自分も同じことで悩んでいた。一人じゃなかったんだ」等と良い刺激にもなり得ると思っています。
なにより大切なことは、誰よりも自分が自分の気持ちをわかってあげることだと思います。
「私は今ただ話を聞いてほしいだけだ」とわかっているときに「終わったことを言っても仕方がない」と言われたら、全力でスルーして「いや言う意味あるから」と迷いなく思えるようになったらもう怖いものなしですね(^^)v
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「終わったことは言っても仕方がない」という言葉のように、人を不自由にし苦しみを増やす言葉は二次被害にも繋がる見過ごせないものです。
今後見つけ次第、シリーズ配信してやっつけていきたいと思います。