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心理雑談

「ポリヴェーガル理論」の凄さ

2022年10月3日

 

こんにちは~。

 

今日も雑談的に心理のことを述べたいと思います。

 

今日のテーマは「ポリヴェーガル理論」です!

 

「ポリヴェーガル理論」は非常に有名ですので、

ネットで検索すれば私が説明するより分かりやすい概要は出てくるので、

この記事では寝子が感動したというだけの内容です笑

 

「ポリヴェーガル理論」

「ポリヴェーガル理論」は、数年前から画期的なトラウマアプローチ法として

一躍脚光を浴びている新しい理論です。

 

この理論を生み出した「ポージェス博士」は、様々な本の紹介の中で「天才科学者」といったように

“天才”という形容詞がついていることがけっこうな頻度で見受けられます。

 

実際に文献を読んでみて、本当に

 

天才

 

と思いました。

 

本当に従来の精神医学の常識を覆す、すごいものでした。

 

要約すると

「ポリヴェーガル理論」を要約すると、

今までは「自律神経」というと「交感神経」と「副交感神経」の2つだと考えられていました。

 

そして、人は危険にさらされると、「戦うか逃げるか」の判断を行うと説明されてきました。

 

「ポリヴェーカル理論」は、このストレス反応を根本から否定し、

「認知ではなく神経系の反応」として、

 

「副交感神経は腹側迷走神経と背側迷走神経の2つに分かれる」と発見し、

自律神経は「3つの神経で成り立っている」と論じています。

 

そしてこの迷走神経は「安全かどうか」が極めて重要であり、「安全」を感じることこそがトラウマ治療であるとされています。

 

「ポリヴェーカル理論」では「安心した状態」にあると、腹側迷走神経が活発になり、人は防衛機制を抑制し、他者と表情や会話によって交流をすることができます。

 

一方で、「安全ではない状態」であると、背側迷走神経がシャットダウン(凍りつきや解離)を起こし、身を守ろうとすると説明されています。

 

画期的な点

ものすごく簡単に要約すると上記の内容になるのですが、

この「迷走神経のシャットダウン機能」の発見によって、

性犯罪などの時の被害者の「抵抗の有無」を問わない方向に法律さえ変える画期的な理論です。

 

少しそれますが、私を含めきっと多くの臨床家が驚いたのはその「切り口」なのではないかと思います。

 

ポージェス博士は、もともとは精神科医ではなかったし、トラウマ治療をしていた医師でもありませんでした。

生粋の科学者で、神経系の研究をしてたら結果的にトラウマに有効なアプローチ法になったということです。

 

なので、ポージェス博士は

「精神医学の世界は、診断を下すときのバイオマーカーの発明にばかりこだわり、診断名ごとの症状の発見には熱心に研究するのに、どの病気にも共通して認められる症状はほとんど研究がなされていない

とおっしゃっていて、

 

障害に共通している特徴の解明をされているんです。

 

この解明にも神経系を用いているのですが、

 

精神医学や心理臨床の世界にずっと居る者としては、あまりにも驚いたし、読んでいて良い意味で馴染みがなくてすごく新鮮で、説得力があって、

 

 

まさに革新的!!!

 

 

でした。

 

聴覚過敏

それぞれの障害に共通している特徴として、ポージェス先生がまず述べているものが「聴覚過敏」です。

 

「PTSDにもうつ病にもASDにも統合失調症にも認められる」とし、

「聴覚過敏は、音に敏感なのにも関わらず、人の会話などは聞き取れない」という矛盾から切り出します。

 

そして、その原理は、「安全かどうか」で身体の神経系の状態が変わることで説明します。

 

「ポリヴェーガル理論」の「適応策」は、生物の進化の過程を踏まえているのですが、

簡単にまとめると、

生物として自分を獲物として狙ってくる「捕食動物」の出す音は「低周波」であり、

「人と会話する」ときの「会話」の周波数は「高周波」になっているそうです。

 

そのため、「人の会話をスムーズに聞き取れる」という状態は「敵が近づいていることに気付かない」というリスクをもたらします。

 

一方で、「低周波」の音が聞き取れるように「聴覚過敏」な状態になっていると、

雑音に悩まされ、人の言葉は聞き取りにくいけれど、背後に危険な人物が近づいてきたらすぐに聞き取れる状態であると述べています。

 

 

もう、すさまじく、理論的に納得できすぎて、感動しました。

 

 

「精神医学」の枠を超えた

上記は「ポリヴェーガル理論」の一部ですが、このような視点に初めて触れたといいますか、

「ストレス」というと結局「気持ちのもちよう」みたいな印象が付きまとうし、

 

各障害に共通した特徴は臨床をしていれば気づきますし、それに対する納得できる説明はDSM始め、従来の精神医学や心理臨床の世界ではできていないのが実際だと感じています。

 

「ポリヴェーガル理論」が「画期的!!」「従来の精神医学を覆す!!」等の謳い文句で華々しく心理の世界へ黒船のごとくやってきたとき、

私は内心で「あ~、最近流行の“身体からアプローチ”ってやつでしょ」なんて思って、しばし遠目で見ていただけでした。

 

でも、実際に文献を読んで、本当にびっくりしたと同時に、ものすごい希望を感じました。

 

それは、「ポリヴェーガル理論」に対する希望ではなくて、

 

「こんなに画期的な理論がまだ生み出されるんだ!」

「だったら5年後10年後の心理臨床の世界はもっともっと有効な治療法が出ているだろう!!」という、

 

未来に対するこの世界への希望を強烈に感じることができました。

 

未来への希望

いくつかの記事で控えめに(?)触れていますが、

私は認知行動療法をさほど良いと思っていません(爆)

もちろん、有効だと思いますし、現在も臨床で使用しています。

けれど、どうしても、そこにどっぷり浸かろうと思えるほどの魅力は感じない…。

 

でも、日本の精神医学や心理臨床の世界は、CBTだけが保険適用されたり、ものすごい発展をとげていて、

私は自分自身でちゃんと気付いていなかったけど、知らず知らず、この業界に対して心の距離を置いていたのかもしれません。

 

でも、「ポリヴェーガル理論」の到来によって、「この心理臨床の世界の20年後を見てみたい!」と初めて思いました。

 

少し先には、今は考えられないような理論が科学的に証明され、

トラウマに苦しむ人に有効に働く優しい療法がもっともっと見出されているだろうと未来が急に明るくなりました。

 

神経生物学的パーツアプローチ

最後に、「ポリヴェーガル理論」に感動しつつ、

私がこの先、どっぷり浸かってオリエンテーションとしたいのは

 

神経生物学的パーツアプローチ

 

です!!(しつこいw

 

ただ、神経生物学的パーツアプローチは、まだまだ市民権を得られていないし、文献もかなり少ないのですよね…。

 

(内的家族システム療法はベースとなるものではありますが、

私が心から惹かれるのはあくまで「神経生物学的パーツアプローチ」なのです…)

 

 

 

ということで、パーツアプローチへの想いで終わりにしたいと思いますw

 

 

 

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今週半ばからぐっと気温が下がるようですね。

 

みなさま風邪などひきませんように。。季節の変わり目、ゆったり過ごしたいですね。

 

 

ではでは~~。

 

 

 

 

 

 

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