" />

心理豆知識 心理雑談

「認知の歪み」と「自動思考」と「スキーマ」って何が違うの?

2021年5月12日

 

「認知の歪みとは?」という記事では、「認知の歪み」とされる思考について述べました。

今回は、「認知の歪み」を取り上げるときに同時に上がってくることの多い「自動思考」「スキーマ」について簡単にご紹介します。

 

「実践してみたい」という方にお勧めできる、個人でできるワークブックもご紹介いたします。

 

「認知の歪み」と「自動思考」とは?

まず、人の物事の捉え方を理解するときに使われる言葉を整理します。

 

認知の歪み

認知の歪みとは、こちらの記事でも書いたほうに、「非適応的な思考」を指しています。

『白黒思考』ですとか『すべき思考』など、それら1つ1つを「認知の歪み」といいます。

 

自動思考

自動思考とは、「ふっと瞬間的に浮かんでくる思考」のことをいいます。

制御できるものではなく、意識せずに浮かんでくる思考です。

例えば、「どうせ自分なんて」ですとか「なにか悪いことをしたかな?」などです。

 

「認知の歪み」と「自動思考」とどう違うのかといいますと、「認知の歪み」は「自動思考」の一部となっています。

例えば「ふっと浮かんでくる自動思考を書き出したら、『認知の歪み』の『自己関連付け』だった」という感じです。

つまり、「自動思考」の中身を個別に取り出したものに「認知の歪み」がある、ということです。

 

そうすると、本来は「自動思考」は、「適応的思考」であることももちろんあります。

「ふっと瞬間的に浮かんでくる思考(自動思考)」の中には、「認知の歪み」ではない捉え方も含まれます。

 

自分で出来るワークブック

「認知の歪み」や「自動思考」に興味があり、自分でもやってみたいという方にお勧めの本はこちらです。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳 [ 大野裕(精神科医) ]
価格:1320円(税込、送料無料) (2021/5/12時点)

楽天で購入

 

 

 

すごく分かりやすく使いやすいです。

私の「認知の歪み」の記事の「挨拶しても返事がなかった」という例はこの本を参考にしています。

カウンセリングの場で、心理士がこのワークブックをもとに認知療法を行っていることも多々あります。

 

スキーマとは?

スキーマとは、「物事を捉える枠組み」を指します。

言い換えると、その人の価値観であったり先入観であったりを意味します。

スキーマは、「自動思考」や「認知の歪み」を起こす深い部分の世界観になります。

 

『スキーマ療法』として著名な伊藤絵美先生は、

「慢性的に死にたいと思っている人や、自分なんて価値がないと思っている人たちには、認知の歪みを扱うだけでは難しい。

もっと奥底のスキーマを取り上げることで変わっていける」というようなことをおっしゃっておられました。

 

『スキーマ療法』のワークブック

「認知の歪みは理解できるけど、自分には物足りないかもしれない」と思う方には、

伊藤絵美先生の『スキーマ療法 ワークブック』がお勧めです。

Part1とPart2の2冊になっていますが、とりあえずPart1だけ貼っておきます。

 

 

 

こちらの本は、マインドフルネスのやり方も載っていますので、マインドフルネスに興味がある方にも合っていると思います。

 

マインドフルネス

マインドフルネスとは、「今ここ」に感覚を向けることをいいます。そのために「瞑想」を用います。

マインドフルネスは、東洋思想から生まれたとされています。

3回以上うつ病を再発するケースにも有効性が示されています。

 

↓ぽちっと押してくださると寝子がマインドフルネスになれます!

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセラーへ
にほんブログ村

いつもありがとうございます!!

 

今回は「認知行動療法や『認知の歪み』に興味があるけどどうしていいかわからない」という方に向けて、

ご自身で取り組めるワークブックをご紹介いたしました。

ここでご紹介した本以外にも、認知行動療法に関してはさまざまな書籍が出ていますので、

ご興味ある方はAmazonや本屋さんで見てみてくださいね♪

 

最後までお読みくださってありがとうございました!

次回は「ストックホルム症候群」について詳しく書いています。

ご興味があればぜひお読みいただけると嬉しいです。

 

-心理豆知識, 心理雑談

© 2024 心理カウンセラー寝子の寝言 Powered by AFFINGER5